喧嘩独学の主人公・志村光太はなぜいじめられっ子から強く変わることができたのでしょうか?
貧しさに悩み、最初はお金のため、自分のために戦っていた光太ですが、やがては誰かを守るために力強く立ち上がります。
ここでは光太が歩んだ軌跡をたどりながら、その成長の秘密を紐解いていきます!
喧嘩独学の志村光太はどんな人物?なぜ戦うのか?
喧嘩独学の志村光太は見るからにひ弱な高校生。学校ではいじめに耐える日々です。
たったひとりの家族であるお母さんの入院費と生活費を稼ぐために必死でアルバイトをしていますが、お金は全然足りません。貧しさが光太を絶望へと追いつめてゆきます。
それでもお母さんに心配かけまいと振る舞う光太は優しくて、多くの男の子がそうであるように、お母さんが大好きなんだなあと感じさせてくれるんですよね。
そんな光太にとっての最初の転機は、クラスメイトでニューチューバ―のハマケンたちに昼休みのライブ配信で顔を白塗りにされ、さらし者になったときのことでした。
短時間の配信で3万円もの収益を上げているのを目の当たりにしたからです。
そんなに儲かるのか!と光太はハマケンのカメラマンをしていたカネゴンと一緒にニューチューブチャンネルを始め、『喧嘩独学』として驚くべき成長と波乱の物語を紡いでいくことになるのでした。
光太がなぜ戦うのかといえば、最初のきっかけはズバリお金のためでした。
生々しくてちょっとえげつないなあ、と思ったのは私だけでしょうか?
それでものちに志村光太カンパニーの一員となるテコンドーの名手・新庄玲央も言及しているように、光太の優しさが共に戦う仲間たちの絆を強めていったんです。
弱者が弱いままでは終わらない作品はたくさんあります。でも光太が強くなってゆく過程はオリジナリティにあふれています。
私は痛いとか苦しいとかは大の苦手なんですが、喧嘩独学はたとえ血飛沫がすごくてもぐいぐい引き込まれて読まずにはいられない、魅力のある漫画だと思います。
喧嘩独学の志村光太はなぜ強くなれた?成長の秘密を解説
では、光太はいったいどのようにして強くなっていったのでしょうか。
光太は独学でケンカを学ぼうとし、偶然『dokugakukennka』という動画チャンネルを見つけます。
ニワトリのマスクをすっぽり被った謎の男、闘鶏。道着から覗く筋肉は隆々としていますが、言葉はわざとらしいくらいに外国人っぽく拙いし、怪しさマックスです。
私もてっきり闘鶏は外国人だと思い込んで読み進めていたので、のちに光太の後輩である秋の父親だとわかってびっくりしました。
光太は闘鶏からまず「興奮禁止」「殴られても痛くない方法」を教わり、ハマケンとの実戦の結果それがケンカに役立つ本物の情報だと知ります。ここから光太は強くなり始めるんですね。
『dokugakukennka』のチャンネル登録者は、0人。光太は自分だけの秘密の情報源として闘鶏に学び、必死に経験を積むことで自分たちのチャンネルの再生回数も伸ばしていくのでした。
闘鶏に習った技で敵に挑むたび光太が「一般人と戦って勝つ方法~!」などと技名を叫ぶのにはちょっと笑ってしまいました。RPGの戦闘シーンみたいですよね。実際、視聴者たちからもダサいという意見がたくさん書き込まれていました。
やがて光太の内に本来持っている強さの火が灯ります。自分は弱くて何の取り柄もないと思っていたのに、開花したのはケンカの才能でした。
ヤラセ動画で儲けているおへそ三銃士を潰したときアドレナリンが大量分泌されたらしく、ケンカは楽しい、次はどんな技を使おうかと興奮しニヤニヤしてしまう光太。
けれど光太はただのケンカ中毒ではありませんでした。のちに強大な組織との闘いに挑むまでに逞しくなってゆくのですから。
喧嘩独学の志村光太とかかわる仲間たちとは?
光太の強さを後押ししたのは闘鶏だけではありません。
志村光太カンパニーに所属するテコンドーの新庄玲央、極真空手の藤井翔、韓国相撲シルムの天下荘士ファン・ミンギ。
総合格闘技の扇達也や元ボクサー長瀬道成・小雪兄妹など、様々なスタイルの猛者たちが光太のまわりに集まります。
読んでいて気づいたのですが、彼らの正式な競技には当然ながらみな毅然としたルールがあるんですよね。
片やケンカにはそんなものありません。勝てばいいのです。必要とあらば仲間たちに泣きながらでも教えを乞い、光太は勝つためのスキルをどんどん吸収していきます。
素直な人ほど伸びるというのは本当なのでしょう。
ただ、光太がこれほどの短期間で強くなれた理由は他にもあると思います。
カネゴンや秋はもちろん、彼女になる朝宮との出会いは、光太の闘争心を単なるケンカから誰かを守るための意思へと変えていきました。
特に戦いの物語のなかに彩りと潤い、ときには強烈な刺激を与えたくれた女の子たちは、その美しさと純粋さで読者を魅了していましたね。
秋も朝宮もほんとうに高嶺の花的な存在なんですよ。両方にモテちゃう光太ってちょっとずるいです。
光太は仲間たちによって、自身の輪郭をくっきりと描かせてもらったと言えるでしょう。
喧嘩独学の志村光太に花を添えるものとは?
血みどろのケンカシーンが多い喧嘩独学ですが、光太のまわりの空気がいつも殺伐としていたわけではありません。
バイト先で知り合った朝宮は、光太とは絶対不釣り合いなんじゃないかと思う美人です。
朝宮がリードするキスシーンでは思わずドキッとしてしまいました。
ふたりの関係を知りつつ光太を慕う秋も健気です。
おっさん言葉を喋る可愛い後輩ですが、光太の卒業式の日に「女だと思ってみたことは一度もない」と告げられ、フラれてしまいます。
胸が痛くなるシーンでしたが、私はそこにも強くなった光太の男気を感じました。
他の男の子だったら二股かけちゃうかもしれないですからね。
もっとも秋は師匠である闘鶏の娘ですから、つきあったら変に気を使ってしまうかもしれませんけれど……。
朝宮も秋も、戦う光太の物語に花を添えてくれる、ひときわきらめく存在だなと思いました。
こんな風に、喧嘩独学の志村光太は自身の努力とまわりの人たちによって強く成長することができました。
その姿は現在、漫画のほかにアニメと実写版でもみることができます。
実写版の光太役は鈴鹿央士さん。漫画より少し頬がふっくらしている印象ですが、ナイーブなキャラクターと演技は光太にぴったりだと思いました。
興味のある方はNetflixでどうぞ。
漫画、アニメ、実写ドラマ。見比べてみるとそれぞれの媒体で微妙に光太の表情や強さの表現が異なっていて感慨深かったです。
志村光太はなぜ強くなれたのか?
その答えと成長の軌跡をぜひ見届けてくださいね!
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